2007年12月19日水曜日

12月18日啓祐堂・夜想ヴァンパイア展・ぎゃらりぃ朋

啓祐堂ギャラリーさんにて佐藤亜美個展『プラネット パーティー』を拝見。一つのモチーフをたくさん連ねた作品群。アクセサリーと鞄のシンプルなデザインも素敵。空間の使い方に驚きました。
杉本さんとまたいろいろお話。本も買いました。サイン入りの『沈底魚』ゲット。乱歩賞作としては久々の手ごたえと聞いていたし。我慢できず買っちゃいました。ありがとうございました!



浅草橋のパラポリカ・ビスさんにて『夜想ヴァンパイヤセレクション展』を拝見する。とにかく濃厚!
丸尾末広さん、山本タカトさん、小島文美さんの原画がすばらしく(かっこいい~~!!!)見入ってしまいました。野波浩さんの写真作品まで展示されていました。もうクラクラ~。三浦悦子さんの人形作品も実物が展示されていて(異形コレクションでおなじみの)好きなものばかりに囲まれてめまいです~。
 ヴァンパイヤに関する映画などの写真展示も私にはもうよだれもの(失礼)で、展示の仕方もとっても耽美。一階ではポスターの展示が。石田一(いしだはじめ)さんのコレクションであるというものは保存状態がすごく良くて、色褪せがない。これはこの系統のファンにとってはたまらないものです~!オーナーさんとしばらくお話。夜想さんはすごいな~ 。
 トークショーなども企画されているのですが、残念ながら私は参加できないけど、すごくよい展示会でした。また行きます~!いっぱい買い物したくなるのをすご~~くこらえた約40分でした。

慌てた!津田やよいさんの展覧会に間に合わないかも、とお草履でパタパタ走りました。

間に合ってほ~。ぎゃらりぃ朋さんにて行われていました。失礼ながら知らなかったのですが、映画『天使の卵』の映画内での絵のシーンを担当してらしたとの事。その時のエピソードなども面白く、きっかけもこのギャラリーでの展示からとも言っていました。すごいですね。私は村山さんの作品は他は少し読んでいますしHPでの発言やインタヴューも好きなのですが、この作品だけはどうも苦手で手を出してなかったのですが。映画見なきゃ~(^u^)
元気な津田さんにもエネルギーもらいました。かっこいい女性です。ガッツのある人で良いです。22日まで!是非!

12月 2日第24回東京版画研究所展

 練馬区美術館で行われた東京版画研究所の作品展を拝見する。ずいぶん依然にお世話になって石橋満先生にはかなりお手数をおかけした駄目な所員でした。
 今回、一番印象的だったのは森山有美子さんの『セロリ』。黒のガンピ紙に銀のインクで写し取られた点描はかなりの迫力!黒に神々しい銀がなんとも言えず、点描の綺麗さも圧巻。こういう表現もあるのだな、とかなり勉強になりました。
 他のみなさんの作品もどれも個性的でレベルが高く、ゆっくり拝見して満足。気持ちの良い展覧会でした。
 練馬区美術館はなんともゆったりとした空間。階段を下りた街路樹の枯葉が優しく落ちてきて。
深呼吸の一日でした。

11月13日銀座ギャラリーフォレスト・國府珠美さん


 銀座一丁目の奥野ビル内・ギャラリーフォレストさんにて國府珠美さんの銅版画展『IRON GARDEN』を拝見。いつも元気な珠美さんのお話も楽しく、宝石箱のような銅版画の絵本も重厚できらびやかなもので、素敵でした。ダイレクトメールの葉書の大きさもとてもドラマチック。
お着物の展示・販売も平行してしておりまして、驚くような柄のものも。
 なんにでも挑戦する姿勢をいつも尊敬しております。
HPも是非拝見してください。

11月1日啓祐堂ギャラリー&Bunkamuraギャラリー




 長島充さん・「野鳥版画展」を啓祐堂ギャラリーさんにて拝見。銅版画のリアルな作品がいきいきとしていて素敵でした。木口版画も素敵ですが、細やかに描かれている鳥たちはまた違うあじわい。オーナーの杉本さんともお話。古本屋さんも兼用してらっしゃるのですが、内容がすごい!ゆっくり観覧できる嬉しい空間でした。

Bunkamuraギャラリーにて勝国彰さんの展覧会を拝見する。(右)初日だったので、オープニングパーティに参加できました。ぎゃらりぃ朋さんにて何度か作品を拝見していたので楽しみでした。濃厚で独特なキャラクターがどっしりとした重みをもって鎮座しています。リアルな花の表現もすばらしくて見入ってしまいました。ご本人にお会いできて、しっかり画集にサインを頂きました。ありがとうございます!
 走り回った一日でしたが、いっぺんに疲れがとんでしまいました。
 ここまで個性が出来ると良いな~と作品にうっとり…。

2007年9月20日木曜日

9月18日銀座7丁目~2丁目あたり

たくさん歩いたのですが、お話を伺ったのに場所がわからず(すぐ向かいだった(>O<))という失敗もしながらの収穫のある一日でした。
養清堂画廊さんにて『浜西勝則 展』を拝見する。柔らかなエングレービングに色印刷や金箔がほどこされていたりする日本家屋のゆったりとした空間にしばし呆然。土壁の優しさや石類の微妙な質感などに酔いしれました。幾何学模様の作品も素敵でしたが、「和」に徹した細やかさには圧巻です。
お話も出来まして、個展のペースのお話をいたしましたが、緩やかに考えてらっしゃいました。私にもこの余裕があれば。忘れられてしまうんですもの…。

 右は青木画廊さんの3Fロフトでの伊澤真弓さん『WIND』。正面にドンとある『悠久』と題された作品が圧倒的な存在感でした。去年もこちらで『VOICE』と題しまして行っています。油絵とテンペラの混合の作品。深みのある作品の中に鳥などの動物たちが鎮座しています。嬉しかったことは、タイトルがとても大きく書かれているのでもしやと思いお聞きしたところ「先にタイトルありき」とおっしゃったこと。そうなんだ、物語を自分の中でかもしている作品だなと嬉しくなったのはそのためでもありました。そうか~言葉ありきなら「タイトル」は大きく飾らなきゃ。一緒で一つの作品なのだもの。ファンタジーだけではない、地に足が着いている作品群でした。是非まだ会期中です!

 青木画廊は常設だったのですが、HPで紹介している内容とは少し違っていて、嬉しい誤算がありました。仙台で行われる展覧会の作品もあったのです。建石修志さんの鉛筆画(どうして色が二色あるのだろう!)や市川伸彦さんのめずらしい鉛筆画もあり、大竹茂夫さんの小作品もかわいくて。なにより嬉しかったのは、山本じんさんの銀筆画が三点もみられたこと。彩色もすこしほどこされていましたが、ようやく原画が観れた!かなり時間をかけて拝見。画集をお聞きしたところ今はないようで、見本を拝見させて頂きました。ずっと実験している過程にゾクっときました。有難い一日。J・シュマイサーさんの『Y』も観られて、ご満悦であります。お忙しい時に本当にすみません!


 スパンアートギャラリーさんでは吉田光彦さんの貴重な展覧会。ポスターに喜び、オリジナルにうなる。挿絵もとても丁寧なお仕事をなさっていて、かなり濃厚でした。遅い時間に伺ってしまい、お客様も濃厚。お邪魔にならないように拝見していました。少し日ごろ思っている事などをオーナーさんとも少しですがお話できて嬉しかったです。かなり、作品の整理にはよいアドバイスを頂きました。貯蓄しなきゃ。
 下駄をことことならして、あちこち歩きました。帰宅して洗濯しながら、仕事のことと着付けの順番を反芻しながら、「う~~~ん」しか言えなかった、濃い一日でした。巧くなりたい!!!!

2007年9月12日水曜日

9月12日 ヤン&エヴァ・シュヴァンクマイエル展に行く


 どうしても見たかったんですよ。刺激も今私には必要だし。

  最終日なので、急いで開館時刻前に行く。どしゃぶり。スカートでも足が濡れそぼって寒いくらい。でも人はもう並んでいて、若い人ばかり。(わ~、いい香りと汗臭いのが混ざってる(>O<))ラフォーレ原宿なんて来る事ないですからね~。

 それはいいとしまして、チェコがうんだ重鎮のこのご夫妻、二年前に奥様のエヴァさんがなくなり、今後の製作がどうなるかわかりませんが、「爆発」している作品群に思わず笑みがこぼれっぱなしでした。

 周りの人の中にはだんだん、嫌になってきたのか足早になっていく人もいました。

 「直に触れる」コーナーが二つほどあって、黒い布がかけられいるから何を触っているのかわからない触覚を公表するコーナーがワクワクしました。それが面白いし趣旨なのに、めくってのぞく人が良く見ていると三人にひとりはしていましたね。視覚に頼りすぎだよ~折角の試みがだいなしだ。何しにきたの?と言いたくなったです。

 普通の美術館に慣れているせいか、順路をどう歩いたらいいか、マナーがなってなくてちょっと困りました。メモするのはいいけど、邪魔にならないところでして欲しいし。

 パンフも買いましたが、私が知っている作品数点が、ほとんどなくて、どうしてなのかな~と。友人に見せてもらったものなんだけど、きっと規定が厳しいのでしょうね。作品が多すぎるから?う~ん。

 新進のチェコの人形作家さんたちのドキュメントを以前見たことがありますが、彼らにとって、人形芸術はチェコの伝統芸能なのです。けっこう繊細な人たちが多い中、このヤンさんはけっこういい加減なとこが、また、いろいろ物議をかもすのでしょうね~。コラージュはけっこう汚いし、額が壊れてるのまでありましたです。
 脳みそが『最適化』された気分です。少し整理できました。久しぶりに嗅ぐ粘土や生木、接着剤の匂がなんともいえませんでした。頑張らなきゃ。
 帰宅。朝より土砂降り…走って帰るけど、帰宅したら止みました。貴重な二時間を駆け巡った午前中でした。
【ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展】
会場:ラフォーレミュージアム原宿   東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6F
会期:8月25日(土)~9月12日(水)

2007年8月25日土曜日

8月23日谷中界隈・ギャラリー猫町

ギャラリー猫町さんにて小出信久さんの個展「小さいねこの小さい庭」を拝見に行く。浴衣だったので、階段には驚く。でも大丈夫、雨ではなかったし。(小出さんと私は互いに雨を呼ぶ人間なのですがこの日は無事)かわいい空間に超ど級の小ささ!いつもながら頭が下がります。
右の作品は左のいすの上に展示されています。子供用のいすですが、どれだけ小さいかわかっていただけるかな?
 

 『圓朝まつり』ののぼりがあちこち。全然知らなかったのでわくわく。途中でパンフを見つけて広げながらめざすは「全生庵」。
『圓朝コレクション・幽霊図公開』とあります。
入館料500円でなかへ。

円山応挙作の幽霊図にご対面。あ~うれしい!目線がね、基本ですね。
他に意外だったのが伊藤晴雨画伯や河鍋暁斎画伯のものもありました。

河鍋画伯の幽霊は怖いとか怨念とかよりも、貧困に耐えかねたという感じで哀れさがあってらしくなくて収穫。作者はメモできなくてわからないのですが、こわかったのは、手で顔を隠しているのですが、その隠している上と下がずれている上、色が違うというもの。大魔神の下バージョンか?とおどけられなかった。普通の絵なんですけど、カラクリしているだけの方が妙にこわいです。

 落語は聴きに行けそうにないので、一息「乱歩」さんで。偶然、銀座ギャラリーフォレストさんで個展をしたことのある綺朔ちいこさんに出会う。こういう出会いもあるんですね。赤が印象的な絵を描く方です。こちらでは、小さな展覧会もできるとか。ちょっと怪しげな雰囲気のカフェで、とても気に入りました。

 さんのブログでも紹介していたので楽しみに入ったのが、ほとんどお隣の古今東西雑貨店イリアスさん。天野行雄さんの「お化け物産展」の作品を拝見にきたのですが、天野さんの作品も面白かったのですが…!
店内は私にとっては宝箱のような空間!あれもこれも欲しいな~とため息が。「龍の描かれた扇子」がかっこよくって!でも我慢!
 シルエット工場さんの川口喜久雄さんの作品には圧巻でした。幼少のころ見ていた影絵がそのままミニチュアで手に取れるかんじなのですよ。詳しくはリンク先にて。切り絵とはまた違う味わい。

 ついに我慢できなくて、エコバックを購入。てんとう虫がかわいい麻でしっかりとしたつくり。スケッチブックも端が折れないですみそうなので。もちろん私は画材いれにします。うれしい。お勧めです!
 もう少し歩きたかったし、猫の取材もしたかったのですが、内容が濃すぎて。
 濃厚な谷中にしばらくは目が離せません。

2007年8月23日木曜日

8月11日銀座7~8丁目・樋口一葉記念館

store&gallery S.c.o.t.tさんにてテクスタイルアート展を拝見。 明るい空間の中で鮮やかで大胆な染物(だけではないですが)たちがひしめいていました。Tシャツなど構図がよくて色も優しく、素敵でした。
 地下の三分の一は小物の展示になっていて、アクセやポストカード、お人形など、きれいに整理されて見やすかったです。開廊して間がないとマネージャーの益子さんはおっしゃりますが、二百人をこす会員をたばねて運営していくのは並大抵ではないでしょう。一人一人の説明もできなくてはいけないし。
 二階は「幸伸ギャラリー」でS.c.o.t.tさんのもうひとつの空間。窓があるので、自然光で作品が見られるのはかなり素敵。この日は『絵人五輪』第二回100人展。様々な作品が目白押し。アンケートをとっていましたが、時間がなくて私は参加できませんでした。すみません。
 頑張っていますパワーをもらって、紹介してもらった月光荘さんへ。

月光荘さんは画材屋さん。しかもオリジナルのものを扱う老舗。全然存じ上げておらず、反省。

左は地下の入り口に座っている少女のオブジェ。
その隣は、有料ですが、詳しいパンフレットを配布しています。私は、品のいいレターセットと緑色のスケッチブックを購入。素敵です。
地下と近辺に二店舗画廊を持ってらっしゃるとか。
地下にいってみました。(ここで少女がお迎え)
地下は「月光荘画室1」と題されていまして、小さな空間ですが、半分はティールーム。右側の壁はポストカードでいっぱい。DMの棚も別にありました。展示していたのは「ふたりてん」関悠美さんとたにつえりさん。おふたり共同で絵本を製作。懐かしい内容のストーリーで、ちょっと切なくなってお話も聞かせて頂く。ざっくりした大胆な絵もよいです。亀有のバルコさんにとっても合いそうだな~。たにつさんのHPのドメインが「つんつく」なのも、私のつぼにはまる!頑張ってください!

 大通りをわたって長谷川画廊さんへ。「さわやか なかま」展。9人の作家さんのグループ展でした。吹きガラスにはやはり興味がそそられる。もう少しお金が貯まったら帯止めを買いたい!

 急ぎ銀座を離れる。日記にも書いたので割愛しますが、「樋口一葉記念館・一葉の灯りー模型で見る一葉の世界」を拝見する。三浦宏氏の模型がずらりと展示されている。一葉の居宅や人力車などなど、そして大きな作品は三浦屋の模型。この中に辻村寿三郎さんのお人形や服部一郎さんの小道具なども飾られていて華やか。
 展示物を読んでいましたら、意外な事が。私はテレビでは、一葉の名の由来はいつも「おあし」がない(お金がない)からつけたといっていましたが、これって気丈を演出する為の台詞だったのかもしれません。ここでは、一艘の船のイメージをいろいろなものになぞらえて表しているのでは、としていました。
 他にもちょこちょこ行きましたが、ゆっくり見られなくて、申し訳ありません。暑い中、へろへろになりつつ収穫多しの一日でした。

2007年8月18日土曜日

8月1日 ケンタロウ 硝子作品展 海月幻想

 本日よりブログにて掲載していきます。
なかなか出発できなくて、中途半端な時期に更新と
なりました。 これからは新しいスタイルで私なりの感想を
載せていきたいと思います。

 8月1日
 Tea&Gaiiary花影抄さんにてケンタロウ 硝子作品展・
海月幻想
を拝見いたしました。
DMを頂いた時から「どう作っているんだろう!」と思いました。
作品はペンダントや帯止めなどを考えて作っているようで、
「花火」と題された作品群は硝子とは思えないきっちりとした幾何学模様で綺麗。
 写真は雫(しずく)型のペンダントの海月くんたちのひとつを掲載させて頂きました。愛しのくらげくんはこんな表現もできるのですね。圧巻です。
 根付の世界がまたまた広がりそうですぞ。